お芝居だって観に行くよ、たまには。

2008年07月09日18:43『かもめ』 赤坂ACTシアターオープニング公演
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http://eplus.jp/sys/web/theatrix/special/kamome.html

公式ではありませんが詳細有り。


夫と芝居を観に行くことは滅多にないんですが、チェーホフなのでどう? と誘って行きました。別に夫がチェーホフ好きというわけではなく、夫は新作に興味がないので(^^;

「かもめ」、作家になる前はこの作品の「本当のうっとうしさ」はわからなかった。今は身に染みてわかります。これは本当に鬱陶しい作品です(^^; でも鬱陶しいだけに、避けて通れない世界でもある、という気がします。

あまりに定番の芝居ですから、あらすじはいいですよね。知らない人は読んでみてください。

この作品のニーナという、成功を夢見る無垢な女優の卵、は、劇団の新人女優が演じる役としても有名。「かもめ」のニーナに抜擢されることが、新人女優の出世への第一ステップでもあり、最初の関門でもあるようです。

今回の公演は、鹿賀丈史に藤原竜也ですから、まあ失敗はないというか、安心して観ていられるキャスティング。なので、ニーナをしっかり観よう、と思って行ったんですが……

うーん、席が悪かったのかなあ。二階の、舞台を観るにはとてもいい席だったんですけど、このニーナを演じた女優さんの声がとにかくキンキンと高くて、セリフがよくわかりません。筋をよく知っている芝居なのでさほど困ることはなかったけれど、早口なのと、テンポが一定しないのと、妙なところでセリフが途切れてしまうのとすべてが合わさって、非常に聞き取りにくかった。それがすごく残念。初々しさもあったし、個性的な顔立ちも好感が持てたんですが……うーん。

新訳ということで、随所に現代的なギャグをちりばめてあったんですが、夫の好みからすると中途半端、だそうで。まあ確かに、もっと現代的にするか古典は古典と突っぱねるか、半端だったのは確か。でもわたしこのくらいの敷居の低さは、アイデアとしてそう悪くないと思いました。チェーホフって名前知ってるけど観たことないの、という人にはちょうどいいんじゃないかなあ。

ニーナ以外の役者さんはそろって達者で、安定感もあり、特に宝塚の麻実れいさんは、妖艶で無邪気でタカビーで清潔、という不思議な魅力を発揮していていい感じ。

鹿賀丈史&藤原竜也は、もう貫禄で演じてましたね。藤原くんは、マザコンを演じさせると本当に上手だ(^^;

正直、一万円は高いかな、という気もしましたが、観てよかったです。でもまた、作家としてのわたしは、この作品に提示された永遠の課題を前にして、力なくうなだれるのみ……


赤坂サカス、ってはじめて行きました。駅にくっついてるのがいいですね、便利で。


2008年07月08日14:19中村勘三郎 春暁特別公演  (3月)
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http://www.zen-a.co.jp/shungyo/index.html 公式サイト


三月に観たお芝居ですが、ご報告がまだでしたので。
芝居、とは言っても、ほぼ歌舞伎ですね。ただ波野久里子さんが出ているので、純粋に歌舞伎とは言えない、ってだけで。

中村勘三郎と二人の息子とお姉さんと、他のキャストも親戚で固めたファミリー公演です。
たまたま、自宅の近くであったので、愛読者の方と行って来ました。

第一部は義経千本桜の「吉野山」。美形兄弟が二人で演じる吉野路です。ほんとにきれいな兄弟ですね、この人たちは。顔はあんまり似てないんだけど、お兄ちゃんの勘太郎さんはいかにも男役、って感じで風格もあるしガタイもけっこうでかく、顔もしっかりしています。弟の方は、細面、華奢で、化粧をすると絶世の美女になってしまう。うーん、倒錯してるなあ(笑)この兄弟は(笑)

ただこの演目、歌舞伎で観るとわたし、いつも寝てしまう(^^; 今日もうとうとしてました。あまりにもきれい過ぎるんですね、満開の桜の舞台背景、美女、美男子、踊り。よくよく観ていると、狐と人間の間を行ったり来たりする忠信の有様が、現実と幻想の間を行き来する物語の妖艶をかもしだしていて、なかなか面白いんですけど。
同じ演目を文楽で観ると、まったく退屈しないんだけどな。文楽では、美の極地を追求するのではなく、狐と人間を動きで使い分ける人形の面白さを際立たせた演出だからかな。


第二部がメインの「仇ゆめ」。
第一部が狐忠信なのは、このメインが、「人間の化けた狸」が主役だから、でしょうね。大勝的にコミカルで大笑いできる演目です。
中村勘三郎さん、この日は少し喉を痛めていたらしくて、声が通りませんでした。すごく残念。でもその分、動きをかなり大きくして満足させてくれましたが。
この演目は知らなかったけど、歌舞伎にあるのかしら。でも、すごくわくりやすくて楽しくて、予備知識なしに楽しめました。コミカルなものを演じさせたら、本当にすごい、中村勘三郎。




2008年06月14日22:23『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』
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ロックミュージカルです。新宿の厚生年金会館で観て来ました。
ほんとは〆切がまだたくさん残っていて、そんなことしている暇はなかったんですが、チケットを買ってしまってあったし、遠方からわざわざ一緒に観ようと来てくださった友人がいたので、頑張って外出。

ミュージカルとはいっても出演者はたった二人。メインは山本耕史さん。彼がミュージカルをこなすほど歌が上手だなんて知らなかったのでびっくり。本当に上手だった。ただ、声の質がロック向きではない感じはしたけど。共演はソムン・タクという韓国の女性歌手。この人はものすごく上手。でも山本耕史も素晴らしい演技力で、まったく飽きることなく、時間が短く感じられました。

性転換手術の失敗で小さな男性器のかけらをもったまま女としてアメリカで生きていくことになった「元男の子」。彼が生まれ育ったのは壁があった頃の東側ベルリン。幼い頃のことから、最初の米兵との出逢い、そしてアメリカで「運命のかたわれ」だと信じた男の子との出逢い、破局、そして現在の同居人で元ドラッグ・クィーンの「女装趣味者である男性」との関係を、すごく聴きやすい楽曲に合わせて、歌でつづっていく、というシンプルな構成。
たぶんアメリカで当たったもとの作品には、もっと様々な、人種差別や宗教差別などの問題も盛り込まれていたんだろうけれど、そのあたりは日本語に訳す時にさらっと流したな、という工夫がみられた気がします。わたしの作家的テーマのひとつでもある、マイノリティとマジョリティの間にある壁、をそのままテーマにした作品なだけに、楽曲の歌詞の英語にも必死にくらいついて頑張りました。
わかりやすい英語なので、スラングはかなり使ってありそうだけど意味はおおまかにとれました。セリフが日本語だし。

とにかくいい芝居です。まだ観ていない方、平日なら当日券もありそうな感じなので、ぜひ。

映画もあります。DVDが出ていると思うので、行かれる方は予習で観ておくといいかもしれません。

2008年06月05日23:14『恐竜と隣人のポルカ』
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27d5fb67.jpgパルコ劇場HP 公式ページ
http://www.parco-play.com/web/page/information/polka/


〆切真っ最中で五分の猶予もない日だったんですが、前々からチケットを買ってあったので、行ってしまいましたよ、お芝居(^^;

でも行ってよかった〜
ものすごく楽しかったです。

後藤<大王>ひろひと脚本・演出・出演作品なので、前評判は上々だったんですが、わたしは後藤さんの作品を観るのははじめて。
でも主演が寺脇康文さん、今「相棒」ブームでノリにノッている方ですから、きっとはずれないと信じてました。
いやほんと、ノリまくりでしたよ、寺脇さん!

仲良しの隣人同士、夫は幼なじみ、郊外の新興住宅地が舞台。のっけから、二人の幼なじみの仲の良さになごみます。でもそれぞれの家では、ひきこもり気味で就職も決まっていない美大中退の長男がいたり、医学部に入ったものの幻聴が聞こえる、自分は医者に向かないかも、と悩むひとり娘がいたり。
と深刻な部分もあるのに、のっけからとにかく爆笑爆笑、やがて「戸田家」の庭から恐竜の骨が出てそれが大騒ぎの発端に……

一方、アイドル時代は遠く過去のものとなった「石野真子」(本人役で本人が出演)は、こども向けの恐竜番組で、着ぐるみのディノちゃん相手にわざとらしい笑顔を振りまく日々。どこかすっぽ抜けたような石野真子のキャラクターに、担当ディレクターは「こいつは偽物の石野真子じゃないか?」と疑問を抱きます。

ひょんなことから、庭の恐竜の骨を掘ることになった「石野真子」、そして恐竜博士(後藤さん演じてます)と、いろんな人間が二つの家にやって来て、騒動はどんどん大きくなり……

と文字で書いたらなにやらフクザツな物語みたいですが、実際にはものすごーく単純で、なーんにもアタマを使わずに楽しめる、とっても明るいエンタテインメント。
途中で中井美穂(古田の奥さん)とかカピラさんとか有名な人のナレーションが意味もなく入るのが妙に豪華だったり、そのわりに着ぐるみのデザインがもうかなりどうでもよかったり(笑・写真参照)、とにかくキッチュでポップで、すんごく「可愛い!」お芝居なんですよー。

パルコ劇場は大き過ぎずとても見やすいので、このお芝居にはぴったりでした。
休憩はないけど二時間はあっという間、まったく退屈せずに笑って終わっちゃった。でも「役者が一分休憩いたします」なんて幕間があったりしてこれまた爆笑。

それにしても石野真子さん、本当に可愛くて、昔のまんま、というより、昔より痩せてきれいになって見えましたよ。びっくり。何年か前に芸能界に復帰された時は、正直、かなり「歳月を感じるなあ」なんて思ったんですが、あれからきっちりとからだを絞って、いろいろと努力もされているんだろうなあ。本当にきれいで若くて年齢不詳(笑)
見習わなくちゃなあ。アイドル衣装がすごく似合ってたし、脚なんか細くてとっても可愛かったです。

とにかく楽しいお芝居でした。渋谷のバルコ劇場では15日までやってますし、地方公演もそのあとあるようですから、お時間のある方はぜひ、笑いにいらしてください。

2008年05月07日23:43新橋演舞場 五月大歌舞伎 夜の部
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広島旅行から帰った翌々日ですが、西上心太さんにお誘いいただき、新橋演舞場で歌舞伎です(^^)

夜の部は通し狂言で「東海道四谷怪談」。数年前に同じく西上さんと、コクーン歌舞伎で観た演目ですが、コクーンは演出が歌舞伎の枠をはみ出したニュータイプで、しかもあの時は、二種類の結末、演出のパターンが上演されました。どちらもすごく面白く、中でも滅多にやらないという三角屋敷の場面などは嬉しかったなあ。

今回は、王道の四谷怪談。民谷伊右衛門を中村吉右衛門が初演、ということですごく楽しみでした。お岩さんは中村福助。

わたしのイメージとしては、深窓のご令嬢に一目惚れされたくらいの「パッと見てとろけるような色男」が民谷伊右衛門。その意味では、いい男なんだけどどちらかと言えば骨太で庶民的な中村吉右衛門さんとは少しイメージがずれるかな、と思っていたんですが、色男としての伊右衛門の部分はあえて深追いせず、良心を悪魔に売り渡した、倫理観のなくなってしまった人間失格者としての伊右衛門の部分をとことん演じた、という感じで、すごく迫力があったなー。

福助さんは、年増女の色気がぞっとするくらいあって、醜くなる前のお岩の「美しさ」に惚れ惚れしました。それだけに、醜くなってからの凄まじさが際立ったんですが、ただ、外国のホラー映画的な演出なのか、あるいは、お岩もまた「人でないもの」となった、という意味表現なのか、幽霊になってからのお岩が奇声を発したり妙な動き方をしたり、あれは好みの分かれるところかもしれません。

ただ「うらめしい〜」と立っていられた方が「怖い」という感覚もあるわけで、恨みを晴らしたい、という心が化けて出たと考えたら、あまり化け物じみた姿よりも、むしろ、美を感じさせる姿の方が伝わるものがある気がします。でもそれを「恨みは恨み、異形は異形」と考える、西洋ホラー的感覚(中国のホラーもそんな感じ?)だと、奇声とか変態的(笑)な動きというのは、「すでに人ではないなにものかになったお岩」という意味では、より娯楽度が強いと言えるのかも。もしかすると、江戸時代の演出はそういうものだったのかなあ、という気もするんですね。

いずれにしても、すごく楽しめました。福助さんの早変わりが圧巻で、どう考えても「間に合わないだろー」というタイミングのものも(^^) 歌舞伎はほんとに、サービス精神溢れるエンタテイメントだなあ、とあらためて実感。多少、こまかな仕掛けでぎくしゃくしたところはあったものの、それだけ難易度の高いことをやっているということですよね。千秋楽までにはそのあたりもこなれて、素晴らしいものになると思います。

満足しました(^^)

2008年03月16日14:332月文楽公演  第三部 国立小劇場 (2/18)
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息子の盲腸騒ぎ他とりこみ多発で、まだご報告していなかったイベントです。

2/18は、作家の井上尚登さんと、国立小劇場で二月文楽公演の第三部を鑑賞。

http://www.ntj.jac.go.jp/performance/1711.html

演目は、義経千本桜から「伏見稲荷の段」「道行初音の段」「河連法眼館の段」です。
夜の公演なので、お弁当を作って持参しました。

すごく楽しみにしていた演目です。評判がとってもよかったし、なにしろ狐忠信の出番ですから、文楽の人形で表現される「狐」と「忠信」にすごく興味がありました。歌舞伎でも同じ演目がありますが、歌舞伎では演じている本体はあくまで人間で、極限まで「狐」に近づけたとしても、人間である、という部分は決して消せない。そこが逆に、狐にありながら人の心を持つもの、を演じる醍醐味になるのかもしれませんが、文楽だと、人形から「人の魂を抜く」ことが可能になるわけです。もちろん、文楽では、狐の人形も使いますが、単に人形をとりかえるだけではなく、忠信の人形のままでその動きを「狐」にしてしまうことができる。人形つかいの技によって、一瞬にして人の魂が抜かれ、そこに狐が「人に化けている」姿があらわれます。

いやー、堪能しました。素晴らしかった。狐の人形のユーモラスな動きも楽しかったけれど、やはり、人形は忠信のままなのに、その動きひとつで、不意に「あ、狐だ」と観客にわからせる一瞬の動きが秀逸です。
歌舞伎では「吉野山」の舞踊になる「道行初音の段」は、しっとりと聴かせる浄瑠璃にあわせてゆったりと、狐忠信と、鼓の初音を抱いた静御前が旅をする場面ですが、ふとした拍子に顔をのぞかせる「狐のしぐさ」が、どきっとさせます。

でも圧巻だったのは終幕。歌舞伎で、最後の場面で狐忠信が宙を舞う演出は知っていたのですが、ななな、なんと!!!

人形つかいが宙を舞いましたーっ!!!!!

すんごい。文楽でもこんな大技、やるんだ。知らなかったー。
いやー、びっくり。狐の人形を持ったまんまで、人形つかいが宙づりですよ。

この場面、あまりの嬉しさに狐に戻りきってしまった忠信が、狂ったように乱舞する様が見せ所なんですが、忠信の人形と狐の人形を、ほんとに一瞬で取り替える早業もすごい!

文楽がこんなに派手なエンタメだったなんて。伝統芸能あなどりがたし。つまんないお笑いテレビなんかの100倍くらいおもしろい。

ますます文楽にハマってしまいました。




2008年02月17日17:16二月文楽 第一部 『冥途の飛脚』(2/12)
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http://www.ntj.jac.go.jp/performance/1711.html

国立小劇場の二月文楽、第二部と第三部は今回も井上さんと行く予定ですが、第一部は、担当のYさんと鑑賞しました。

なんたって近松門左衛門。物語性が実に豊かで、ほんまに天才やなあ、といつも思います。エンタテインメント、の真髄というか、キモをしっかり掴んでる。

この『冥途の飛脚』は、封印を切る場(今回の第二場)がやっぱりすごい。ああ、なんでそんなアホなことを、と、舞台に駆け上がってとめたくなっちゃいますよね。人というのが、もののはずみで取り返しのつかないことをしてしまう、それも、意地とか見栄のために、ということが、痛切に伝わって来る名場面。

それにしても、江戸時代の色男は、ほんまにもう、どいつもこいつも(^^;
金と力はなかりけり、とかいうけど、アタマもないよなあ……(笑)
それにひきかえ、近松ものは、女の人がすごい。とにかくすごい。

第二場はいわゆる「切り場」で、切り場語りの浄瑠璃が素晴らしい迫力でした。
お人形の愛らしさは毎度のことながら、今回も大満足。

二時前に終わり、近くの喫茶店で仕事の打ち合わせを兼ねてYさんと少しおしゃべり。
三時に帰路に。

そして家に電話して、驚愕の事実を知るのでありました……

2008年02月17日17:04文楽のお弁当(2/12)
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abceebdc.jpg中身は息子用に作ったものとほとんど同じです。
デザートに、マンゴーこんにゃくゼリーをおまけ。

このお弁当箱は、息子が中学生の頃に使っていたもの。今ではこんな量ではとても足りなくなりました。

同行したのは文藝春秋のYさんで、とてもスマートな方なんですが、しっかり食べてくださるのでいっしょに食事していて気持ちがいい方です(^^)

これはYさん用。
わたし用は、もっと小さなお弁当箱で、出し巻卵はなし、ご飯はこの半分くらいでした。

幕間が20分しかなくて、トイレに行ってから食べ始めたらちょっとバタバタしちゃった。

2008年01月18日22:05新春浅草歌舞伎 第二部
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先日の友人とはまた別の友人Aさんと、今日は第二部の観劇です。Aさんは愛之助さんのファンで、わざわざ広島から一泊上京しての観劇。すばらしい熱意。

演目は

一、祗園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)

  金閣寺

              雪姫  市川亀治郎
            此下東吉  中村勘太郎
          狩野之介直信  中村七之助
            慶寿院尼  中村亀 鶴
            佐藤正清  市川男女蔵
            松永大膳  中村獅 童


二、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)

  木更津海岸見染の場
  源氏店の場
             与三郎  片岡愛之助
              お富  中村七之助
             蝙蝠安  中村亀 鶴
           鳶頭金五郎  中村獅 童
         和泉屋多左衛門  市川男女蔵


でした。
第一部もそうでしたが、第二部も、華やかな見所が多く、名場面や名台詞がいっぱいの、歌舞伎初心者でもすごく楽しめるプログラムです。

お年玉口上は愛之助さん。昨年も愛之助さんのお年玉口上を観たのですが、とっても親しみやすいというか、客席インタビューを交えてのサービス精神あふれる口上でした。

金閣寺はなんといっても、桜のはなびらでねずみを描く雪姫の場面が楽しみ。亀治郎さん、すっごくよかった〜(*^^*)
きれいなお姫さまが桜の木にしばられている、ってだけでも、なんかすんごくエロチックでとろけそうに美しいわけですが、そこにさらに、どさどさと雪みたいに降る桜の花びらが、演出過剰こそが歌舞伎の醍醐味だ! という気概を感じさせて、そこに裾を乱してなまあしのつま先を見せながら足で絵を描くというのがまたもう。。。。。。夢みたいにきれいで、頬があかくなるくらい色っぽかったです〜

ごひいきの勘太郎さんも、かっこよかったっす。

第二部は、お富と与三郎の悲恋話で、このお話は、とにかく、与三郎がどれだけ魅力的かですべて決まる、と言ってもいいと思います。もともとは育ちのいい若旦那で、とても優しい人だった。それが運命の歯車が来るって切られ与三郎となり、悪の道へ。うーん、なんかわたしの作品の某青年(っつーか某美中年)と同類って気も。そうか、無意識にわたしったら、与三郎を描いていたのねぇ〜

愛之助さん、ほんとにすてきでした。この人、観るたびに巧くなる気がします。大阪の楽屋でお会いした気さくなおにいちゃん、のイメージが夢だったのかと思うくらい、色気とすごみと悲しさのある与三郎。

勘太郎さんも好きだけど、やっぱ愛之助さんもいいなあ(笑)

たっぷり堪能しました。
Aさんは広島に帰るので、公会堂の近くでお別れして帰宅。

まだあたまの中に、桜の花びらがちらちら散ってます(^^)

2008年01月10日23:19新春浅草歌舞伎 第一部
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http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/2008/01/post_9.html

詳細あります。

昨年も楽しんだ新春浅草歌舞伎。今年は第一部も頑張って行くことにしました。
普段はなかなかやれない大役を若手の役者さんたちが演じるので、歌舞伎初心者にも大人気の新春浅草歌舞伎。演目も、有名で派手な場面が多かったり、物語がわかりやすいもの中心なので、まだ歌舞伎初心者のわたしにはとっても楽しめます。

今日は第一部だけ観劇。仲良しのBさんと。
でも今日は、家を出てから浅草公会堂に着くまでが大変でした(笑)

まずは乗った急行が、途中で急病人が出たとかで、各駅しか停まらない駅に臨時駐車して15分遅れたのがどたばたの始まり。でも最近、人身事故ばかりなので、用心して40分ほど早めに家を出ていました。
でもこの15分遅れで余裕は一気に25分に縮まります。

で、いつもは浅草に行くのに、表参道で銀座線に乗り換えるんですが、この日は遅れの影響なのか、いつもは渋谷でほとんどの乗客が降りるのに渋谷でほとんど降りず、みんな一斉に表参道で降りて向かいの銀座線を待ってます。あまりにも銀座線が混みそうなので、どっちみち銀座線に乗り換えるなら、と、そのまま三越前まで行くことに。(ほんとはうたた寝していて、ぎりぎりになって気づいたのでとっさに決めました・笑)
ところが、何を勘違いしたのか、九段下まで来た時、「あ、九段下で浅草線に乗り換えられた」と思いつき(ほんとは乗り換えできません)、ふらふらと降りてしまったんです。
降りて歩き出してから、九段下で乗り換えられるのは新宿線と三田線だった、と気づき、がーん。
次の電車が来るまで五分ロス。これで残り余裕は20分に。
で、次の電車で三越前を目指したのですが、今日は何か悪いものが憑いていたに違いない(笑)。三越前に停車する寸前、「ああっ、三越前では浅草線に乗り換えられない!」と思ってしまいました。そうなんです、乗り換える予定だったのは銀座線なので、三越前で正解なんですが、その前の九段下で浅草線とたぶん新宿線を勘違いしたショックが長引いていたせいか、なぜか自分が乗り換えるのは浅草線だ、と思い込んでいて、銀座線でも浅草に行けるということを完璧に忘れてしまいました。
で、降りずにそのまま電車に乗り続け、はっ、と気づきました。またもやがーん。
こうなったら押上まで行って浅草線に乗り換えるしかありません。かなりの距離ロスです。これで10分はロスして、もう余裕は10分に。開演前にトイレに行く時間を考えると残り余裕5分。
押上駅で浅草線に乗り換える前にトイレを済ませ、もうほとんど余裕のない状態でやっと浅草到着。
と、ところが!
浅草線で浅草に行くのって、生まれてはじめてだったんですよー。なので、「浅草公会堂方面」と書かれた出口で地上に出たのに、周囲の景色にまるっきり見覚えがなく、方向がわかりません。どっちに歩けばいいの〜。
パニックになりかけつつ、とにかく勘を頼りに歩くとすぐ大通りに出て雷門らしきものが見えたので、ようやく方向がわかって、あとはひたすらダッシュ!
ようやく座席に到着したのは、口上が始まる寸前でした。
携帯メールでその様子を知らせていたBさんはさぞかしはらはらしたことでしょう。すみません〜
やっぱ少しボケが来てんのかなぁ(^^;;;;

口上は七之助さん。ちょっととちりながらも、元気いっぱいの向上でした。
第一部、最初の演目は「傾城反魂香(けいせいはんごんこう) 土佐将監閑居の場」です。主演の、吃音癖のある絵師・又平は勘太郎さん! わたしは昨年の浅草以来、勘太郎さんのファンなんです。女房のおとくは亀治郎さん。亀治郎さんも人気ありますねー。
前半はかなりくらーい物語なんですが、勘太郎さんの熱演は見事でした。吃音のために無口であるという役柄で、せりふでごまかすことのできない役なので、その心の苦しみや悲しみをからだの動きだけで表現しなくてはならない役。逆におとくは、夫の代わりにいつも倍ほどしゃべくる必要があって、一見とても強い明るいキャラですが、その実、夫の不遇を思って悲しみに耐えています。
奇跡が起こったのち、立派な衣装をつけてはしゃぐ又平がものすごく可愛くって、前半とのコントラストも楽しかった。

二つ目の演目は、誰でも知っている名場面が続く「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ) 浜松屋店先より稲瀬川勢揃いまで」。
弁天小僧を七之助さんが演じるというので楽しみにしていました。可憐なお嬢様から泥棒野郎へと豹変する瞬間が、わくわくどきどき。かなり声を張り上げてちょっと裏返っちゃったりしてましたが(^^;、それが逆に楽しかったー。女形としては着々と評価を得ている七之助さんですが、これからは男形にも挑戦するのかな。
「知らざぁ言ってきかしゃあしょう」のとこは、一緒にせりふを言いそうになっちゃった(笑)
勢揃いの場面はもう、ただただ、わーいと喜んで観てました(^^)
お正月らしい華やかな演目で、若手の役者さんたちの晴れ姿が見事で、眼福でございました。

終わってから、Bさんとヨシカミを目指したんですが木曜日は定休日。それでは、と、フジキッチンに急いだところ、なんとかランチタイムに間に合って、名物のビーフシチューを堪能。
お腹いっぱいになってから、地下鉄でアメ横へ。ぶらぷら二人で歩いて冷やかして、松坂屋でハーブティーを飲み、おしゃべりしてしめくくりました。

歌舞伎は久しぶりですが、やっぱり歌舞伎もいいなあ。文楽もいいけど、どっちもそれぞれ、楽しさがありますね。
第二部は来週、観る予定です。

帰宅して夜は仕事です。