2007年02月

2007年02月28日21:38落ちますぜ!
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c8e1e6d7.jpg息子は痩せていて、膝が小さいので、膝のりちびりん、この態勢が気に入ったようです。

でも、お尻から落ちそう……


2007年02月28日10:25咲きました
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c2dd4843.jpg昨夜、仕事場から自宅に戻る途中、暗い空気の中にふっと香りが漂ったので、「咲いたんだ!」とわかった沈丁花。
大好きな花です。
今朝、仕事場に向かう途中で探して、見つけました。咲いてました(^^)
数日前に見た時はまだつぼみだったんですよ。

この花が咲くと、春だなあ、と実感します。
小学生五年生の時、卒業式に参加して(五年生は送る言葉を言うために、出たんです)、その時に校庭から香るこの花の香りがなぜかとても印象に残って、以来、沈丁花の香りをかぐと、卒業式をイメージしてしまいます。
でも今年は、この分だと、息子の卒業式までに沈丁花は終わってしまいそう……

2007年02月28日00:20『旅の終わりの音楽』
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f8a38460.jpg今月は今日でおしまいなので、この本が、今月ご紹介できる最後の本になりそうですね。
今月は11冊、ご紹介しました。中に一冊でも、皆さんのお好みに合うものがあれば幸いです。

本作は、ノルウェーの作家が1990年に発表し、世界的ベストセラーとなった傑作です。
とにかく大長編で、単行本一段組ですが583ページあり、電車の中で読もうなんて思ったらけっこう大変。でも新潮クレストブックスは全体に軽く作られているので助かりました(^^) 

物語の構成はシンプルです。1912年、氷山にぶつかって処女航海で沈没した悲劇の船、あのタイタニック号で、人々がパニックにおちいっている最中、人々の気持ちをなごませ続けた楽師たち。映画を見た人は、その人たちのことも憶えておられると思います。この作品は、運命の船に乗り合わせて海に消えた、彼らの人生を、過去から遡ってひとりずつ語る、そういった構成です。
ただし、登場する楽師たちは、実際にタイタニックと運命をともにした人々ではなく、作者が創造した、完璧なフィクション上の存在。彼らに関する描写以外のタイタニックに関するあらゆる記述、細部にわたる描写は、作者が可能な限り調べて再構築した、とてもリアルなもの。つまり、ドキュメンタリーに近いタイタニックの描写の中に、五人の楽師たちの「物語」が創造され、組み込まれている、という形になっています。

本作を読了して何を思うか。それは本当に、読み手の数だけ違っているのではないかと思います。
本作は、作者が何かひとつの結論や主張をおしつける為に物語を創ったのではなく、淡々と思える筆はこびで丹念にひとりずつの人生を掘り起こしながら、そこにあらわれて来るすべてのものを、タイタニックというひとつの「運命」にのせて提示して見せた、そういったものに思えます。
ある読み手はそこに、人生というものを見つめ、感じ、またある読み手は運命や死について考え、そして別の読み手は、五人それぞれの生き様から、何らかの啓示や教訓を得るかも知れません。

わたし自身は、読み進むうち、何よりも、五人の人生がすべて「ヨーロッパ」というもの、時代、その意味について語っていたように感じました。タイタニックの沈没は、まさに、ヨーロッパの終焉、だったように思えます。イギリス人、ロシア人、オーストリア人、ドイツ人、イタリア人。五人は生まれた国も年齢も違い、それぞれの国、それぞれの時代を体現した存在として、別々の時間を経て、挫折の後、タイタニックに乗り込みます。まったくの「偶然」から。
古き懐かしき、誇り高きヨーロッパ。因習や魔法や幽霊が跋扈したヨーロッパ。王や女王が君臨し、絶対君主が民を奴隷にし、民は貧困の中で懸命に生きたヨーロッパ。疫病に席捲されたヨーロッパ。けれど、音楽や美術、素晴らしい芸術が花開いたヨーロッパ。
そして、ヨーロッパは挫折し、長い苦闘の末、今、ユーロ、という新しい姿に生まれ変わろうとしています。
わたしはこの物語を、そういうものとして読み進みました。
けれど、たぶん読まれた人それぞれに、違うものを追いかけながら読むことができるはずです。

死すべき運命の人である限り、我々もまた、「いつか必ず沈む船」に乗っています。それでも、生きて来た日々のすべて、一瞬一瞬は、沈む船の上でも最後まで輝き続ける。
読後にそのことを感じられれば、きっと、作者の「意図」に少しは近づけるのではないか、という気がします。

一気読みするタイプの作品ではないかも。わたしは、タイタニックが運命の時に向かって進んでいくように、毎日少しずつ読み進み、三ヶ月ほどかけてゆっくりと読了しました。

原題 Psalm at Journey's End
エリック・フォスネス・ハンセン
村松 潔 訳
新潮クレストブックス
ISBN4-10-590002-1
2800円+税

2007年02月27日10:52韓国版『ワーキングカ゛ール・ウォーズ』
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83bc64c9.jpg

韓国版の『ワーキングガール・ウォーズ』です。ハングルはまったく読めないので、ページを開いても、宇宙から来た本みたいだ〜(^^;
台湾版は漢字だったので、なんとなーくわかったんですけど。いつか勉強したいと思いつつ、なかなか……
でも、表紙のイラストはとってもお洒落ですね(^^)

お国事情に合わせて、若干、設定を変えたいと向こうの出版社から要請があったので、主人公の年齢などいくつか変えてあります。うーん、そのあたり、韓国の読者って不思議。外国の小説なんだから、自分の国と感覚が違うのは当たり前で、そういう差を楽しむのも、海外作品を読む醍醐味なんじゃないかと思うんですが。ま、それだけ「近い」と思われてるのかなー。ハングルが読める方は、変えてある部分を比べてみるのも面白いかも。変えてある、といっても、わたしが直接変えたのではなく、設定に合わせて翻訳者にすべて任せたので、さてどこが変わっているのかしら、わたしにもわかりません(笑)ハングルで読んだ方、感想を教えてね(^-^)

ISBN978-89-255-0545-9
9000ウォン


2007年02月27日02:37『猫は爆弾を落とす』
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ab769a9b.jpgリリアン・ジャクソン・ブラウンのシャム猫ココ・シリーズについては、もう何度も解説してますね。
もはやミステリーでもなんでもない、いわば『男はつらいよ!』的な、愛すべきマンネリズムを謳歌する、お馴染みのメンバーがお馴染みに喋ったり笑ったり食べたりしているのを、旧友を見守る気分で楽しむシリーズです(^-^)

この本から読み始めても楽しむのは難しいかも。読んでみたい方は、ぜひ、初期シカゴ舞台作品か、ピカックスに引っ越した当初のものからどうぞ!作者もまだあぶらがのっている時ですから、物語もサスペンスフルで、食べ物の描写にも迫力がありますよ(^-^)

本作は、前作と合わせて一冊分かなあ……
なによりも、作者がまだ健在で良かった(^-^)、と、それを喜ぶ一冊であります(^^;

でも、けっこう好きだった女性キャラが呆気なく死んじちゃったのはショック……そのことをクィラランてば、あまり悲しんでないし(`ε´)
次作でフォローを期待します〜

リリアン・ジャクソン・ブラウン
羽田詩津子 訳
ISBN4-15-077230-4
600円+税


2007年02月26日07:31パイナップルが熟れすぎた〜
PermalinkTrackBack(0)この記事をクリップ! 息子に持たせるお弁当  | しばたの日常
06154111.jpg生の丸ごとパイナップルって、熟れ時を見極めるのがけっこう難しいですよね。
有機野菜の宅配ボックスに、たまに沖縄のパイナップルが入って来るんですが、青いうちに届くのでテーブルの上に飾って熟れるのを待っていると、そのうち忘れて、いつも熟れ過ぎます(^^;
今回も、一部、傷んでしまいましたー。でも、そこまで熟れるとさすがに甘い!
お弁当のデザートの残りを朝ご飯の時に食べましたが、ものすごーく甘くて美味でした(^^)

エビフライはいつもの生協のカタログ商品。あたまとしっぽをとってある冷凍品で、揚げるだけ。
だし巻き卵は、シラスと青のりをたっぷり入れ、ダシは少しで固めに焼きました。味醂と薄口醤油も使ってます。
野菜寄せ揚げは、生協カタログの冷凍品。三分揚げるだけです。かぼちゃやレンコンがぎっしり詰まってて、これはおすすめ。
菜の花は、レンジでチンして水にさらして絞り、和辛子をといた醤油であえてあります。
おかず入れに入りきらなかったので、人参とピーマンのごまあえはご飯入れに。細切り人参とピーマンを茹でて絞り、すりゴマ、きび砂糖、醤油であえました。
ご飯は白五穀米。梅干し付き。

で、デザートは生のパイナップルでーす。

2007年02月26日05:31始発電車
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昨夜は、鼻炎の薬を飲んだので徹夜は諦め、早めにベッドに。四時間寝てすっきりしたので、早朝から仕事場にいます。でもお弁当作りがあるので、途中で帰らないとなー。

玄関を出たところで、私鉄の始発電車が通るのを見ました。下りなので乗客はまばらだけど、数駅先で乗り換えると横浜に出られるので、きっと横浜あたりでお仕事の方々が乗っていたんだろうな。
いろんな時間に働いている人がいますね。皆さん、どうか健康で。

寒い朝です。

2007年02月25日17:34猫も飼い主も体調不良
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わたしは鼻炎で遂に発熱。もう崖っぷちなのに、ああ、どうしよう……
今夜は徹夜になりそうです。

ちびりんが、ゆうべ、ちょっと目を離した30分くらいの間に、何かやらかして怪我をしたもよう。後ろの左足を軽くひきずってます。すわ、休日だけど獣医さんっ、と焦ったんですが、夫が冷静に「そんなに痛がってないし、様子をみたら」と。確かに、ご飯もいっぱい食べてお通じもあるし、元気に歩き回ってるので、これなら月曜日でも獣医はいいか、ということになりました。今日は昨日よりましになったみたい。でもいったいどこで怪我なんかしたんだろう。もう年寄りのせいか、窓が開いていても外には決して出ないんです。狭いマンションだし、猫が高いところにのぼらないように(年寄りなので落ちたらこわいから)家具を置いているので、高いところから落ちたのではないと思うし……不思議だ。

それにしても、もう20歳ですから、人間でいえば100歳超えの老齢。いつお別れの時が来てもおかしくはないんで、ちゃんと覚悟していないといけないと頭ではわかっているものの、ちびりんのいない生活というのが想像できません。考えただけでイヤ、って感じで。20年も一緒に暮らして、しかも、獣医さんがびっくりしたくらい人間に対してフレンドリーというか、人間には誰に対してでもなつきまくりの甘えまくり、という、節操のない(笑)甘ったれ猫なもので、迷いこんで来た最初の日から肩にのっかって降りなかったし、今でも人間にぺったりとくっついて生きている猫なんです。ひざのり猫で、とにかく人間のひざが好きだし。
こんなに長いあいだ、一緒に暮らした猫もはじめてだし。

うーん、その日が来たらわたし、たぶん寝込みます。半年くらい立ち直れないかも。
ペットロスが心配〜

2007年02月25日08:00『支那そば館の謎』
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9b65f866.jpg北森さんの作品は、どれも安定して面白いので、仕事が詰まって、わずかな休憩時間にハズレは読みたくなーい、という時の為に、買ってから温存しておくこともあるんですが、本作は温存し過ぎて引っ越しで行方不明になり、やっと発掘いたしました(^^;
もう文庫化されてますので、これから読む方は文庫のほうが手に入れやすいかも。

泥棒の過去を持ち、人生をやり直そうと(?)、嵐山から山奥に分け入った古刹、大悲閣に寺男として住み込んだアルマジロこと有馬次郎が、地元みやこ新聞の爆裂記者・折原けいが持ち込む難事件に挑む、お笑いたっぷり系京都本格推理連作短編集。

京都で暮らす人々にとっては日常なのに、他の土地の人にはわけわからんような、ご当地ネタが謎解きの鍵となるのが特徴の連作で、さりげなく毎回登場する京都の町景色や、小料理屋でのいかにも京都な、よだれもんの料理が楽しみで、20年京都で暮らしたわたしには、とにかく懐かしくて楽しかったです(^-^)

でも、お笑い系だよ(笑)

拙作の短編集『貴船菊の白』と、アプローチの仕方は違いますが基本的コンセプトは似ていますので、あちらを気に入っていただけた方ならば、面白く読めると思います。京都好きならぜひ(^-^)

それにしても、バカミス作家ムンちゃん、最高(笑)


北森鴻
光文社
ISBN4-334-92398-4
1500円+税


2007年02月24日16:30『SFカーニバル』
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今年は、古い本の再読に凝りそう(笑) 本の整理をしていると、「あ、これってむっちゃ面白かったなー」というものを掘り出してしまいます。

本作は、フレドリック・ブラウンが編纂したアンソロジーで、SFアンソロジーとしては古典的名品。
書影がないのは、わたしが持っている本は1974年に出た32版(!!!)で、カバーもどこかにいってしまい、よれよれになっているんです。でも

http://www.amazon.co.jp/SFカーニバル-フレドリック・ブラウン/dp/4488605036/sr=8-7/qid=1172308009/ref=sr_1_7/503-8142034-3541511?ie=UTF8&s=books

これ、アマゾンのページですが、ここに、2000年に出たリニューアル版の書影があります。初版は1964年、編纂は1953-57年ですから、収録された作品はどれも1950年代あるいはそれ以前に書かれたものばかり。しかし、なんでこんなに面白いんでしょう!

とにかくびっくりなのは、『ジョーという名のロジック』で、この「ロジック」というのは、まさにパソコン。そして、ジョーという名前のロジックがある日突然、とんでもないことを始めるんですが、これは、インターネットそのもの!!! パソコンとインターネットの近未来を、これほど的確に予想して大爆笑の短編に仕立てているなんて。今、読むと、もう笑えないような部分もいっぱいあります。インターネットの普及によって起ったさまざまな悲喜劇を考えると……これ一作でもこのアンソロジーを読む価値はありそう。

さらには『ヴァーニスの剣士』のオチの一発! これって、インディージョーンズでもやってたネタじゃん! もしかして、元ネタはこれ? 
『ロボット編集者』も、わたしとしてはにまにましてしまう作品で、しかし読みようによっては痛烈な皮肉でちょっとたじろいじゃったり。

SF、と聞くと、「あたし数学と物理はダメ」と拒否反応のある方でも、このアンソロジーなら笑えます。いやー、50年以上前に書かれた「空想未来小説」が、こんなに面白く読める、というのは、ある種の感動ですね。
2000年の復刻版も、アマゾンのデータによると、もう品切れ重版未定(事実上の絶版)なのかなあ……
古書店で見かけたら、ぜひどうぞ。

収録作品
『タイム・マシン』ロバート・アーサー
『ジョーという名のロジック』マレー・ラインスター
『ミュータント』F.F.ラッセル
『火星人来襲』マック・レナルズ
『SF作家失格』ネルソン・ボンド
『恐竜パラドックス』フレドリック・ブラウン
『ヴァーニスの剣士』クライブ・ジャクスン
『宇宙サーカス』ラリー・ショー
『ロボット編集者』H.B.ファイフ
『地球=火星自動販売機』ジョージ・O・スミス

フレドリック・ブラウン&マック・レナルズ編
小西 宏訳
(カバー紛失のため、当時の価格不明。2000年復刻版にはISBNコードもあります)